住宅ローン金利が史上最低水準で推移しています。
固定金利のフラット35は2%を割れ1%台半ば、変動金利に至っては1%を割れが普通という水準。
住宅ローンの借り換えは一巡したとも言われていますが、何となく「手続きが面倒くさい。」と思って、まだ借り換えをしていない方も多いようです。
そんな面倒くさがりのあなた。
住宅ローンの借り換えをする際のメリットとデメリットを比較してみてはいかがでしょう。
住宅ローンを組まれている方は、現在の状況と比較して今後の検討をしてみると良いでしょう。
この記事の内容
住宅ローン借り換えのメリット
住宅ローン借り換えのメリットは月々の返済金額を減らし、総返済金額を少なくすること。
これが一番であることは間違いないでしょう。
一般的に、借り換えの効果が認められるとされているのは、
- 住宅ローンの残高が1,000万円以上ある
- 返済期間が10年以上残っている
- 借り換えによって金利が1%以上下がる
これら3つすべてに当てはまる場合、借り換えの効果が極めて高くなります。
場合によっては、返済総額が数百万円安くなることも。
そうなると、浮いた数百万円を使って、家族旅行に行ったり、子どもの教育資金に回したり、老後の備えにしたりと様々なことが考えられます。
この3つすべてに当てはまらないと借り換えのメリットがない!
という訳ではありません。
最近では全期間固定のフラット35で、金利が1.5%近くまで下がってきています。
5年固定や10年固定の固定期間選択型の住宅ローンでも、少し前に借りたものでしたら金利差はほとんどないでしょう。
それを固定期間が終わる前にフラット35に借り換えをすれば、全期間金利を固定することができ、将来の返済額を確定させることができます。
もう金利上昇を心配する必要がなくなり、安心が手に入りますね。
このように借り換えをするメリットは、返済額を減らすという経済的なメリットだけではなくて、安心を手に入れるという精神的なものも考えられます。
どちらを目的とするか。
それによって、住宅ローン借り換えの際、住宅ローン選びの判断基準は変わってくるでしょう。
住宅ローン借り換えのデメリット
住宅ローン借り換えのデメリットは、借り換えするための諸費用が必要な点です。
借り換えに必要な費用として以下のものが挙げられます。
- 印紙税や登録免許税などの税負担費用
- 抵当権抹消・抵当権設定のための司法書士への報酬
- 事務手数料
- 保証料
- 団体信用生命保険料
上記諸費用をすべて合算すると数十万円が必要になりますので、この諸費用を加算しても借り換えのメリットがあるかどうか。
これを判断する必要があります。
まとめ
住宅ローンは高額ですので、借り換えの効果は数百万円になることもよくあります。
もっとも、総返済額を減らすことだけが住宅ローン借り換えの目的ではありません。
あなたが何を重視するのかによって、あなたにふさわしい住宅ローンは変わります。
返済額を減らしたい場合は金利が低いものから、将来の返済を固定したいときは長期間固定のものから選ぶことになるでしょう。
しかし、それだけではなくて、「あなたの家庭にあった住宅ローンはどれなのか。」そのことを見直す機会としてもいいのではないでしょうか。
専門的な分野ですので、1人だけで判断するのは難しい部分もあります。
そんなときは、専門家(ファイナンシャルプランナー)に相談してみることをおすすめします。
まずは簡単なシミュレーションをしてもらい、借り換えをするかどうかを決めてもいいのではないでしょうか。